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朝霧立ち込めるぎふ・春日。伊吹山から流れ出る清流が天空の茶園に朝霧を運びます。山の斜面に広がる茶園は昼夜の温度差が大きく茶栽培に適し、750年の栽培の歴史があると言われています。春日乃売茶翁/たねのしずく研究所,はこの天空の茶園で農薬を使わずに栽培される希少な「天空の古来茶(品種改良を経ていない“ざいらい”)」の煎茶と茶の実を絞った茶実油(化粧油,食用油)をお届けします。

ざいらいとは

ざいらいとは,品種化していない,という意味です。たとえばジャガイモには男爵,メークイーンなどの品種があります。茶にも同様に,ヤブキタ,オクミドリ,サヤマカオリなどの品種があります。品種茶は挿し木で増やします。ざいらいとは種子から発芽した茶を指します。

春日のざいらいは11世紀に宇治から移入されて以来,種から種へと受け継がれてきた茶です。宇治から移入されたことが岐阜県森林文化アカデミーの遺伝子調査で明らかになっています。明治の終わりにヤブキタ(藪北)という品種が開発される以前は,当然日本の茶のほとんどがざいらいでしたが,現在はざいらいの作付け面積は日本全国茶園の3%ほどです。

春日地区では昭和の終わりころから数えて約40年,農薬不使用の茶栽培が行われています。春日乃売茶翁のざいらいはシングルオリジンで無施肥です。無施肥ですので,慣行栽培のアミノ酸的味が強い茶に慣れている方にとっては物足りない,町の茶商からもほとんど見向きもされない茶です。しかし植物が自然に作る風味を楽しめる茶です。

たねのしずく研究所

たねのしずく研究所 SOL.(Seed oil LAB.)は,毎日をアクティブに生きるすべての人のための,シンプルでヘルシーなスキンケアオイルブランドです。

日本には長い茶栽培の歴史があります。しかし最近は茶価格が低迷し,高齢化や後継者不在のため茶を栽培しなくなった茶園が所々に見られます。しかし興味深いことに手入されなくなった茶園では花が多く咲き大量に実が生ります。茶実に含まれる油はビタミンEを多く含み食用に適しているだけでなく,脂肪酸組成が皮脂に近く高い保湿性を持ち,化粧油・化粧品原料としても優れたオイルです。

たねのしずく研究所は春日地区をはじめ全国の耕作放棄園で茶実を収穫し,ティーシードスキンケアオイル,茶実油バーム(保湿クリーム),茶実油ミール(洗浄剤),食用茶実油を製造販売しています。

たねのしずく研究所は耕作放棄園の資源化,福祉事業所との協働を通してSDGsの目標8(働きがいも経済成長も),12(つくる責任 使う責任),15(陸の豊かさも守ろう)の目標達成に向けて取り組んでいます。